2022年3月17日
リラックスするためのお話
「あなたのこころとからだ 疲れていませんか?」~こころとからだをリラックスしましょう!~
現代人は、一昔前の人たちよりも疲れているといわれています。保育所等で働くみなさまも、毎日お疲れではありませんか。
通勤バスや電車が満員、車通勤中の渋滞、夜遅くまでのお仕事、職場や家族の人間関係の難しさや複雑さの中で、ストレスをついつい溜めてしまい、心配や不安が多くなっていませんか。
そのことを解消するための方法の一つが「リラックス」することです。リラックスすることで、疲れを癒して、「明日からまた頑張ろう」と思えるようになります。私たちのこころとからだは、「自律神経」によって無意識下で管理されています。長時間の強いストレスや緊張が続くことで、自律神経が上手く働かなくなり、様々なこころやからだの不調を引き起こす原因になるといわれています。リラックスすることで、この自律神経の働きが正常化され、私たちのこころとからだに良い影響を与えてくれます。例えば、緊張で凝り固まった筋肉をほぐし、血管の中の血液やリンパ液の流れを良くし、そのことで余分なからだの水分や老廃物が排出される、からだの痛みやこり、冷えの改善につながる、むくみや肥満が解消される、血色が良くなる、不安の軽減、イライラが減る、周囲とのコミュニケーションが円滑になる、原因がわからなかったからだの不調が軽減する、お仕事や家事、育児のやる気が起きる、幸せ感が味わえるなど、たくさんのプラス効果が期待されます。
こころとからだをリラックスさせるには、様々な方法があります。その中の一つが「運動」です。酸素をたくさんからだに取り入れる有酸素運動(散歩・ウオーキング・ランニング・サイクリング・水泳など)、腹式呼吸をしながらからだを柔軟にするヨガやストレッチには、リラックス効果が高いといわれています。からだを動かすことで、全身の血流が良くなり、筋肉はほぐれて、ドーパミンというホルモンの分泌が促進され、こころとからだのリラックスを後押ししてくれます。無理なく、一日20~30分を目安に、楽しみながら取り組んでみてくださいね。
緊張や焦りがあると、私たちの呼吸は自然に浅くなっています。呼吸は、自分の意志でしっかりコントロールができます。もしも、緊張が続き、不安になった時には、自分自身の呼吸に意識を向けてみましょう。「腹式呼吸」は、とてもリラックス効果が高いといわれています。楽な姿勢で座り、背筋を伸ばし、ゆっくり鼻から息を吸い込みます。この時、おへその指3本下(丹田)に空気をためて、お腹を大きく膨らませます。しっかり息を吸い込んだら、今度は溜めておいた空気をお腹から押し出すように、口からゆっくり吐き出します。息を吐く時には、吸うときの2倍くらいの時間をかけましょう。一日、何回か深呼吸を繰り返してみると、不思議なくらい気持ちが落ち着きます。
「わたし怒っているかも」と自分の感情に気づいた時にも、このやり方で深呼吸を取り入れると、気持ちが整いますよ。
不安やストレスは、気持ちをモヤモヤさせます。そんな時にお勧めしたいのは、「自分のあるがままの気持ち」をノートに書いてみることです。誰に見せるわけでもなく、きれいに書かなくても良いのです。モヤモヤの気持ちを書くことで、心がデトックスできて、頭がスッキリします。書くことは、「私はこんな気持ちなんだ」と客観視ができ、次の解決策も自ずと見つかるかもしれません。イライラするどうしようもない気持ちの吐露を書いたら、それを細かく破り捨ててゴミ箱に捨てることも、気持ちの発散になります。
みなさんは、毎日、一日中何か予定が入っている過ごし方をしていませんか。時間があると、ついついあれもこれもと計画を入れてしまいがちですよね。月に1回程度、手帳の計画欄を真っ白にする「何もしない、何も入れない、計画が全くない」日を過ごしてみませんか。何もせずに「ぼーっ」とする時間を、こころから楽しんでみませんか。いつもとは違う時間の流れ、いつもと違う景色や物事がみえてくるかもしれません。そんな時間を過ごせると、翌日は少しこころが晴れやかになりますよ。
いかがでしたか。ストレスは、自分が気づかないうちに溜まっていくこともあります。ご自身が一番リラックスできる方法をみつけて、日頃、頑張りすぎている自分のこころとからだをしがらみから解き放って、そうしてしっかり癒してください。